恋愛救助隊

　前はね、平気だったのよ。
　何言われてもね、笑ってやってきたの。
　それがどうしちゃったんだろうね、わたし。
　あなたのことをね、好きになればなるほどね、
　悲しいんだよね、この心が！
　あなたとね、一緒に生きていこうと思えば思うほどね、
　せつないんだよね、この胸が！
　あなたとね、離れられなくなればなるほどね、
　苦しいんだよね、身体中が！

　（映画「鎌田行進曲」よりヤスのセリフを女性の立場で…）

人を好きになるって、
ほんとは素敵な出来事のはずなのに、
どうしてこんなに苦しいのだろう。
そう感じることがありますよね。
　もし、あなたのことを相手が
「好き」だと言ってくれていても
…苦しい。
まして、片思いだったり、相手を突然失ったりしたら、
時に気が狂いそうなほど悲しかったりします。
　ほかのことを考えたり、ほかのをしている時はまだいい。
でも、ふと相手のことが胸に浮かんだりすると、もういけません。
今、なにをしているのだろう。
今、誰といるのだろう。
今、なにを見ているのだろう。
想えば想うほど、つらく切ない…。

　いったいナニを得れば、あなたのその苦しみは消えるのでしょう？
　あなたは、なにを欲しがっているのでしょう？

　彼が「好き」とひとこと言ってくれればイイのですか？
その瞬間は素敵な思いをするかもしれませんが、
すぐにまた不安になります。
何回、「好き」を聞いても安心できません。

　彼があなたを「抱いて」くれればイイのですか？
その瞬間は素敵な思いをするかもしれませんが、
すぐにまた不安になります。
何回、体を結んでも安心できません。

　恋をしているあなたは、なにをしても不安で切ないはずです。
それは、あなたが状況をコントロールできないからです。
そして、あなたの「欲しいもの」の正体が見えないからです。

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