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不幸になりたい! 隠された決心のマイナスパワー

みんな私が壊してあげる!

 君は死にがたっているのだよ、マギー。
 でも、僕はどうやってそれを防ぐのか、ほんとうに分からないんだ。
 この果てしもない呪いから君が抜け……後略(「A・ミラー転落のあとに」より)

 これは、モンローの夫であったアーサー・ミラーが書いた戯曲の一節です。
モンローとの結婚生活を表わしたといわれています。
 このセリフが確かであるのならば、その呪いとは誰の呪いなのでしょう。
 いつ、誰がかけた呪いなのでしょう。

 親戚の家や孤児院、養育者の家などでマリリン・モンローは、
それぞれそれなりに愛情を注がれて育ったようです。
でも、マリリン・モンローはおそらくこう感じたでしょう。

 「おや、なんて可愛らしい子だろう」
といって抱きしめてくれる大人たちは
そう言いながらどうして私をたらい回しにするのだろう。

 ここで彼女が学習した「愛」は次のようなものでした。

 「愛は、与えられたら、すぐに奪われるものである」

 何度も愛を失った子供にとって、いくつもの愛を求めるのは、
生き残るために必要なことでした。
 さらに、相手がいつまで自分を愛してくれるのか、
常に確かめるのも必要なことでした。
 「子供のマリリン・モンロー」は、このルールを守って生きていこうと決心します。
そして「大人のマリリン・モンロー」は、その子供が決心したことを覚えていません。

 そして、子供のマリリン・モンローは、モデル(模範)にすべき
大人や愛や家庭がありませんでした。
一貫して、その姿を彼女に焼き付ける大人がいなかったのです。
そこで、彼女は「永遠の子供」になるのです。というか、
そうするしか道を知らなかったというべきでしょうか。
 ということで、マリリン・モンローは大人になってから、
子供の頃に味わった「愛の喪失体験」をなんどもなんども演じることになるのです。
それも周囲も巻き込んで。

 また、彼女には、成功や安息を自ら壊す癖もありました。
結婚などで安定した生活を得ると、性的アピールの強烈な仕事をしたり
薬物に手を染めたりして、安定を崩すような行動を自ら起こします。
 また、職場でよくかんしゃくを起こして周囲を混乱と断然に陥れますが、
この癖も、富と名声を得てから度を増したといわれます。

 「私への愛は長続きしない。私の幸せは長続きしない」

 これが子供の彼女の覚えたことでした。
とてもツライこともたくさんあったのだと思います。
そして、そのツラさを味あわないために、こんな決心をします。

「私の愛や幸せが
 いずれ奪われるものであるならば
 奪われる前に私が壊してしまおう」

 ……………………………………

 誰かが富士山に登りました。
生きていたらいつのまにか富士山の頂上にいた、
ということはありえませんね。
 その人は、どこかのタイミングで
「富士山に登ろう」と「決心」しているわけです。

 マリリン・モンローの人生は、
いくつもの結婚と離婚、混乱や断絶、栄光と醜聞に彩られながら、
悲劇的終章へと収斂されていきます。
 遠い日のマリリン・モンロー自らの「決心」が、
けっして解けない呪文のように彼女の人生を支配したのです。

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