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苦しみのシナリオをおしつける一人芝居

「私を蹴って」「私をバカと呼んで」

 前項、「不幸になりたい! 隠された決心の呪い!」で
マリリン・モンローの分析をしました。
 その分析に使ったロジックは「交流分析」という精神分析の考え方で、
アメリカのバーン博士が創案したものです。
 「交流分析」によれば、人はみんな自分の人生で「ゲーム」をしています。
そのゲームにはシナリオがあって、
毎回、同じようなエンディングが用意されています。
そして、そのシナリオは…楽しいばかりのものでもないのです。

 「ゲーム」ってナニ? 楽しいものなの?
 いえ、違います。どちらかというと楽しくなくって、後味も悪いゲームが多いです。

 たとえば、あなたが誰かに文句を言っています。
最後にはいつも言い過ぎてします。
最初、会話をはじめた時には違ったのに、いつの間にか相手を傷つけ、
話が終わったあとにはなんとも後味の悪い思いが残ります。
そしてこうつぶやきます。
 「また、やっちゃった。どうしてなんだろう」

 たとえば、あなたはできなかった理由を話しています。
最初は静かに聞いていた相手は怒り出します。
そうして「もう、あなたになんか頼まない」というようなことを言われ、
気まずい思いが残ります。
そしてこうつぶやきます。
 「また、こうなっちゃった。どうしてなんだろう」

 この手で「悪い後味の残ること」のほとんどは「ゲーム」です。

 親が子供に遊びを教えようとします。
最初は普通に教えていますが、やがて
「どうしてできないんだ!」「バカ!」と怒り出し、
しまいには叩いて泣かせてしまいます。
その親は後でとても後悔します。
でも気がつくとまた似たようなことをやるのです。
 これも「ゲーム」です。

 ここで、例としてとても分かりやすい
「私はバカです」ゲームでの会話をみてみましょう。
 Aの人がゲームの主役兼シナリオライター兼監督です。
 Bの人は最終的に巻き込まれてしまう相手役です。

 A「ねぇ、わたしってバカよね」
 B「ん、なんで?」
 A「だって、○○なんだもん」
 B「そのくらいのことじゃ、バカって言わないわよ」
 A「いいえ、バカよ。やっぱり」
 B「バカじゃないってば」
 A「どうして?バカだって言ってるじゃない」
 B「まだ言ってるの?バカじゃないって言ってるでしょ」
 A「やっぱりバカなのよ。本当よ、バカなのよ、ねえ、そうでしょ?」
 B「バカじゃないって言ってるでしょ!もうウルサイんだから…
  バカ!」

 どうでしょう。似たようなやりとりって、記憶にありません?
ゲームはこの他にもたくさんあります。

【あれだけ言ったじゃないか!−ゲーム】
 自分の過ちを認めず、相手に転嫁し、相手に罪悪感を感じさせるゲーム。

【あなたがそうでなかったら−ゲーム】
 「○○の条件がそろわないから…」「あなたの理解が足りないから…」
 自分の自信のなさをカモフラージュするゲーム。

【問い詰め・追いつめ!-ゲーム】
 「やっぱりもう映画いかない」という相手のセリフの本心
 (=本当は行きたい)を無視して、「あっそう。行かないって言ったね。
 じゃああたしは○×クンと行くからね」とはねつけて相手を傷つける。
 自分の本心は、相手を傷つけたくない場合が多い。

【私を蹴って(キック・ミー)−ゲーム】
 わざと相手の不快にするようなことを繰り返し、最後に罰を受けるゲーム。
 遅刻の常習、などもそのケースが多い。

【共倒れ−ゲーム】
 助けてくれる相手をてこずらせ、無力感と敗北感を味あわせ、
 最後には「わたしを救ってくれなかった」相手を傷つけるゲーム。

 ここは交流分析の研修会場ではないので、すべては書きませんが、
このほかにも「ゲーム」はたくさんあります。
 なかには、いくつかのゲームが組み合わさったもの、
あるいは相手もゲームの所有者で、
お互いのゲームが干渉しあって構成されるゲームなど、
人間関係にはほんとにさまざまなゲームがあります。

 さて、あなたのお気に入りの「ゲーム」のシナリオはどんなストーリーでしょう。
それは、きっと人間関係や恋愛関係に少なくない影響をもっていると思います。

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