SMの快感の正体
SM…いわゆるサド・マゾプレイです。
あれのどこがイイのか?
恋愛表現の一形態ということで、それについて考察してみます。
Sがサドで、Mがマゾ、まあ、もうご存知ですよね。
で、M=つまり「いじめられる良さ」がよくわからない
という声をよく聞きます。
このコラムでは、その謎解きをしましょう。
……………………
女性が縛られています。
ムチで打たれます。
皮膚が赤く染まります。
ロウソクの熱いロウが裸体にたらされます。
吼えるような悲鳴を女性があげます。
…………
プレイが進むと、
やがて女性は壊れたような声をあげ
いき果てます。
その現象をSMプレーヤーは
「閉じ込めていた彼女の本性が解放された瞬間だ」
などという言葉で語ります。
これを、脳内麻薬の観点で説明しましょう。
人間の脳は、激しいストレスや痛みなどを継続的に感じ
しかも、それが逃れられないとわかると
その苦痛をやわらげるために脳内麻薬を分泌するのです。
その脳内麻薬には、痛みを軽減するだけでなく
強烈な快感を生じさせる成分も含まれているのです。
SMプレイによって、苛め抜かれたあとにおとづれるといわれる
快感は、おそらくそれと同じ原理による現象だと私は考えています。
似た例としては、別な項目のコラムでも書いていますが
「ランナーズハイ」という現象も同じ原理でしょう。
長距離を走り、肉体を苛み、しかも逃れられないと感じた脳は
脳内に麻薬を分泌させ、「長距離走者しか到達できな快感」を生じさせるのです。