恋愛救助隊

　会話は、人と人とがわかりあう大切なセレモニーです。
ところで、会話って、誰かに習ったこと、あるでしょうか？
学校も、国語や算数は教えてくれても、会話は教えてくれません。
「歩くのと同じように、誰でもできる」と思われているからです。
　けれど、「歩く」ことだって、生まれたときから人は歩けたわけではありません。
大人のマネをして、転んで、立ち上がっておぼえたのです。
しかも、昨今では「正しい歩きかた」「間違った歩き方」までいわれるようになりました。
　会話も同様です。

　「話術」…というと、「あ〜いえばこういう」で
いつの間にか高いツボを買わせてしまうテクニック、
そんなふうに思っている方もいるでしょう。
　そういう話術があるのも事実です。
でも、ここで話すのは、もっと役に立つ話術です。
あなたの彼氏に高いツボを買わせても、意味がないでしょ。
あるいは、「この人は漫才師みたいにおもしろい人だな」
と思われてもしかたがありません。
　要は、彼との信頼関係ができればイイのです。

　そのためにおぼえておきたいことの第1ステップ。

　「話す」ことの基本は「聞くこと」だと思ってください。
耳が２つあって、口が１つしかないのはどうしてでしょう。
　「一言話すためには、人の言うことを二言聞かなければいけない」
ということなのです。
　これは、もともとおしゃべりな方にはツラいかもしれません。
でも、人間が「しゃべりたい動物」「自分のことをわかってもらいたい動物」
であることは、相手も同じなのです。
　相手にしゃべらせてあげましょう。

　えっ、相手は無口…。
そんなときには、さりげなく質問をしてあげるのです。
それも尋問するような質問ではいけません。
「あなたに興味をもっているのよ」
というニュアンスが伝わる質問にしてください。

　「自分の言いたいことを、まず全部話す」
　「頭に思いついたことを全部言葉にしないと気がすまない」

　これをあらためるだけで、好感度は格段にあがりますよ。

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