恋愛救助隊

たとえ明日、世界が滅亡しようとも

　　　　　今日、私はリンゴの木を植える。

　この言葉はマルチン・ルターの作といわれています。
ルターといえば、宗教革命で有名な歴史的ビックネーム。

「Wikiquote」にはルターの言葉として、次のように載っています。

「もしも明日世界が終わるなら、私は今日リンゴの木を植えるだろう」
"Wenn morgen die Welt unterginge, würde ich heute ein Apfelbäumchen pflanzen."

　ただ、どの著作に書いてある…などの確証はなく
いろんな人がいろんな説を唱えています。

　たとえば伝説の戯曲家である寺山修司氏は
「ポケットに名言を」という本の中で

「もし世界の終わりが明日だとしても
　　　私は今日林檎の種子（たね）をまくだろう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゲオルグ・ゲオルギウ

　というふうに紹介しています。
また、ゲオルグ・ゲオルギウとは、C・V・ゲオルギウで
その『二十五時』という小説に書いてあるとか、
なかには、マーチン・ルーサー・キングの言葉である、
なんて書いているサイトもあります。

　さて、実はこの言葉、最近でもちょっとしたブームになりました。
数年前ですが、テレビドラマ「僕の生きる道」の中で使われています。
このドラマに出演していたのが、あのスマップの草�g君。

　
　「ねぇ、こういう言葉知ってる？　ある人がこう言っているんだ

　　　　たとえ明日、世界が滅亡しようとも　今日、私はリンゴの木を植える」　

　ここでは、「誰それのセリフ」でななく、「ある人の」になっています。
そうそう、もう、「詠み人知らず」でもいいんじゃないかと、私は思います。
それほど、普遍的な真理をついた言葉なのかもしれません。

　わたしたちは、つねに「原因」を作ることしかできません。
結果を作るのは神様です。
生きているかぎり、「原因」を作り続ける努力をするんだと思います。

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追記
　このページは、出典を明らかにすることが目的ではないので
あえて、いろんな説があるよ、をご紹介するにとどめています。
ただ、「出典の謎解き」そのものも興味深い作業であります。
ですから、ネットで検索すると、「出典探し」をテーマにした
サイトのページをいくるも見ることができます。
興味のある方は、ネットの上だけでも「謎解きサーフィン」ができますよ。

　さて、このページを書いてから数日後、ある方からメールをいただきました。
その方のサイトでも「出典の謎」についての記述があり、拝見させていただきましたが、
他のサイトと比べても、とても広範で深い解説がなされていると感じました。
手早く「出典の謎」をめぐる旅を終えたい方は、
そちらをご覧になってはいかがでしょう。

■そのサイトを見る↓↓
「ものがたり通信」の「８．真実を求めて」