恋愛救助隊

　符じゅ…いわゆる「おまじない」であります。
「本当に効果あるのだろうか？」との思う人は、たぶんやらなくても大丈夫な人でしょう。
　確かに科学的にその効果が証明されたことはないと思います。
それでも符じゅは、古い昔からず〜っと伝えられてきています。
近代科学が存在する以前からあり、それが滅びずに受け継がれてきている…。
やはり、なにかの力があるのかもしれません。

　ここでご紹介するのは、「恋い慕う人と相思相愛の仲になる秘法」です。
参考にしたのは「符じゅ・77の秘法」という書籍に記された方法です。
その本は、残念ながらすでに絶版になっていて、手に入りません。

　さて、好きな人がいなくてはいけません。
この符じゅは、好きな人を見つける秘法ではないのです。
はじめは好意程度だったのが、いつしか「好きかも」になり、
やがて身も焦がすような恋に成長…でも、その思いは相手にはまったく通じず
ただ、悶々と悩むばかり。
　そんな切ない思いを相手に通す秘法です。

　まず、次の歌をおぼえます。

　よいのまや　都の空に住みもせん　心つくしに　ありあけの月

　この歌を、毎朝、布団の中で10回づつ唱えます。
唱えるながら、相手の姿をイメージします。
できれば、あなた自身が相手とにこやかに談笑している光景がいいでしょう。
空からは明るい光がふたりに注いでいます。
まるで本当にふたりでいるように感じ、心が自然に暖かくなります。

　これを毎日欠かさずに続ければ、その心は100日以内に通じるといわれています。

　さて、もうひとつ、女性だけ使える秘法もご紹介します。

　習字などで使う半紙（和紙）を四つ切りにします。
つぎに、それを4枚重ね、その上に相手の男性の名前を書きます。
そして、その書いた名前の中心点に絹針を突き刺します。

　問題は、これをどこに置くかです。

　人に知られぬよう、相手の男性の家の北向きの部分に
針で刺し込んでおかなくてはいけません。
昔の家ならカンタンだったかもしれませんが
鉄筋コンクリートのマンションなんかだと
ちょっと工夫が必要かもしれませんね。

　女性から求愛することが「はしたない」こととされていた時代には、
このような符じゅのパワーに頼って望みを叶えるしかなかったのかもしれません。