恋愛救助隊・心理テクニックやマニュアル情報ガイド

　「恋は容姿でするものじゃないよ」というセリフをよく耳にします。
逆に「男は女を顔でしか選んでないの？」と感じることもあるでしょう。
　そんな科学的統計があったとしても、
「あなた」に当てはまらなければ意味はないのですが、
いったいどちらが本当なのでしょう。

　男は女をまず顔で選ぶ。これはおおむね間違いないことです。
…えっ、それじゃあ勝負とか順位とかって最初っから決まってるわけ？　
ちょっと待ってください。そうじゃないんです。
　
　デスマスクってご存知でしょうか？

　これは死んだ人の顔の形を石膏などでかたどったマスクのことです。
死んだ人ばかりか生きている人が生きている時に作ることもあります。
そして、そうやって作られたデスマスクって、
どれもブサイク（ごめんなさい！）なのです。
この理由を少し考えてみましょう。

　デスマスクは、必ず目をつむっています。
さらに共通しているのは、無表情だ、ということです。
石膏で顔の形をとるからどうしてもそうなるのでしょう。
生前作るにしても、口を開けながら石膏に顔はつけられないですからね。
　そうすると、そろいもそろって、無表情な、
それこそ「死んだ」顔のできあがりです。
本当に個性の感じられないマスクになります。
なぜか、そういう状態になると、
絶世の美女であろうが超絶美男子であろうが、
とてもつまらない顔になるのです。

　さて、デス（死）マスクの話のあとは赤ちゃんの話をしましょう。
　赤ちゃんはよく笑いますね。とても可愛らしいです。
その笑顔のまわりにだけ特別な光がさしているようです。
思わずこちらも微笑み、手をさしのべたくなります。
　けれど、赤ちゃんは「笑いかた」を誰かに教わったわけではありません。
なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんの視力は
ほどんどないと考えられています。
つまり、視覚での学習はまだ十分にできないのです。
それにもかかわらず赤ちゃんが笑うのは、本能だというわけです。

　赤ちゃんは弱いです。一人では生きられません。
周りにいる人や存在（時に狼のこともあった）に
よくしてもらわなければならないのです。
つまり、笑顔は「相手と良好な関係を作ろう」とする時の本能なのです。

　これでおわかりでしょう。笑顔を向けられた人間が、どんな感覚を抱くのかを。

　笑顔には輝きがあります。
　笑顔には命があります。
　笑顔には友好のメッセージがあります。

　デスマスクのような美女よりも、笑顔のほうに力があるのです。

　容姿、外見、…つまり「見た目」が重要なのはわかっていることです。
けれど、その「見た目」とは、造型的な美しさだけではありません。
表情や清潔感、明るさ暗さ、自分に対して友好的がどうか、
などいろいろな情報が「見た目」には映ります。
自分でコントロールできる「容姿」は、あなたが考えているよりも多いはず。

…表情は、今スグにでも変えることができますよ。

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