恋愛救助隊

　自己催眠術、いよいよ最後の第６ステップです。
このステップを習得すると、身体だけでなく、「無意識」の領域に
アクセスできるようになります。

　これまで、「ウデガオモイ」→「ウデガアタタカイ」
→「シンゾウガシズカ二ウッテイル」→「コキュウガラクダ」
→「タイヨウシンケイソウガアタタカイ」
と進んできました。

これまでの課程は、いずれも「身体の感覚」に暗示をかけてきたわけです。

「ヒタイガスズシイ」　も同じではないの？

ええ、確かに「額が涼しい」は身体の感覚にかける暗示ですが
同時に「心や無意識」に暗示をかける技法の入り口でもあるのです。
自分で自分の「無意識」を垣間見たり、
無意識に暗示をかけることで
まだ現れていない能力を発揮したりすることができます。

かなり強力です。

　さて、やりかたをご紹介します。
姿勢は仰向けが適しています。
気持ちが落ち着くのを待ってから自己催眠に入ります。

「ウデガオモイ」→「ウデガアタタカイ」→「シンゾウガシズカ二ウッテイル」
→「コキュウガラクダ」→「タイヨウシンケイソウガアタタカイ」…

「タイヨウシンケイソウガアタタカイ…ヒタイガスズシイ…ヒタイガスズシイ…」

この暗示とともに、冷たく心地よい風が額をなでていく様子をイメージします。
その風は、額を涼しくするだけではなく、
あなたの中の不安や恐れ、悲しみや憎しみも運び去ってくれます。

　あなたは今、湖の小舟にいます。
湖はとても広々とした湖です。
風が吹いてきました。
その風は時にやさしく、そして時につよく吹き抜けます。
ほてった頭の熱を運び去るだけではありません。
あなたの心の中にある悲しみや憎しみ、恐怖や心配も運び去ります。

　こうして「額に涼しさ」を感じ、「頭の中がスッキリとお掃除された」感覚を得たなら
自己催眠をといてください。寝る準備をしていたならば、そのまま寝入っても平気です。

　この第６ステップの暗示は、今までもものにも増して
暗示に使うイメージが大切です。
あなたがこれまで、
「ああ、涼しくて気持ちイイ！」
と感じた瞬間はどんな場面だったでしょうか。

滝つぼの近くにたどり着いた時ですか。

扇風機に顔を向けた時ですか。

川べりの芝生で昼寝した時でしょうか。

特にこの第６ステップでは、あなたが「自分に暗示をかけやすいイメージ」を
見つけることが重要になります。
いろいろなイメージを思いうかべてください。
「ああ、涼しくて気持ちイイ！」
と感じた場面を思い出してください。

　注意点があります。
もし、練習中、もし気が遠くなったり、アリや虫が肌をはっているような感覚がしたり
めまいのようなものを感じたら、すぐに練習を中止してください。
　１回の練習は５〜１５分程度が目安です。
多くの人は１週間目くらいから「額の涼しさ」を実感しているようです。

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