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ジェダイの教えに通じるNEXT LOVE共和国を滅ぼしたアナキンの渇愛
アナキンは結局、ジェダイの精神をまっとうできませんでした。
【愛】-piya
【親愛】-pema
【欲楽】-rati
【愛欲】-kama
【渇愛】-tanha
の中で揺れ動くだけだった彼の心は、最後にナニを選んだのでしょう。
「無償の愛である『思いやり』こそジェダイの精神」
そう話していたアナキンですが、
彼のパドメへの愛は、自己愛街道一直線でした。
もともと、アナキンの母親への執着はすごいものでした。
それがサンドピープルの虐殺の原因ともなり、
マスターへの道にも影をおとしましていました。
そして母という執着の相手を失い、
かわりにパドメという相手を得ました。
エピソード2のラストシーンで、
アナキンとパドメは結婚します。
そしてエピソード3、
彼は「愛の深い闇」へと引き込まれるのです。
「おシャカさま・愛の5段活用」で言えば、
エピソード2でのアナキンは(3)【欲楽】→特定の異性に対する愛情、
すなわち「恋愛」まで進んでいました。
それがエピソード3では、(4)【愛欲】→性的な愛。性欲。「性愛」、
(5)【渇愛】→愛が進行して「病的」になった状態、へとイッキに進みます。
パドメが恋しくて恋しくて、どんどん壊れていくアナキン。
一緒の暮らしているのに、パドメの愛はすでに手中にあるというのに、
さまざまな不安が彼の心をかき乱します。
時にオビワンとパドメの仲さえ疑ってるのではないか
と感じさせる瞬間もあります。
ドゥークー伯爵のセリフではありませんが、
まさに
「おまえの中にあふれるような恐れと不安を感じるぞ」
という日々です。
やがて、アナキンはパドメを失う夢を見ます。
これで彼は完璧に常軌を逸します。
ダークサイドへ心を落とし、仲間のジェダイの騎士を殲滅し、
子供たちすら皆殺しにします。
そしてシスが支配する帝国が完成してしまいます。
アナキンというひとりの人間の【渇愛】状態が、
銀河の運命を変えてしまったのです。
すごい、愛の力…