幸せの方程式
「幸せの感じた瞬間を思い出してください」
「では、その前にナニがあったかを思い出してください」
あるセミナーに出席したとき、問われたことです。
「幸せを感じた瞬間？」
たとえば、なにかで優勝したとかいうことでもいいし
人によっては結婚式もそうでしょう。
欲しいものが手に入ったときでもいいですよ。
セミナーの講師の方の言葉に導かれ
わたしは自分の結婚式のことを思い出しました。
「どうですか、幸せでしたか？」
と問われ、晴れがましい思い、自慢したいという思い
やりとげたという思い、披露宴での楽しかったシーンなどが
胸によみがえりました。
講師の方は、そのあとに、こう質問しました。
「では、その前にナニがあったかを思い出してください」
わたしは、結婚式の準備のことを思い出しました。
いろいろな段取りの途中でパートナーと諍いがあったこと
予定していた主賓級の方が突然こられなくなり困ったこと
なにか事故があって、式が挙げられなくなる不安…
「幸せな時の前にあったことは、いったいなんだったか思い出せましたか？」
講師の方の質問に
「とてもたいへんな思いをしました」
と、私は声に出して答えていました。
そうなのです。
「幸せ」とは、それが「単品」で存在するのではないのです。
「幸せ」の前に、必ず「不幸せ」だとか「トラブル」だとか
そういった「たいへんな経験」もパックになっているのです。
「ええ、そんなのイヤだ…」
と思う方もおられるかもしれませんが
こう考えてください。
不幸やトラブルの渦中にあるとき…
ああ、今、自分は幸せへのドアに手をかけているんだ
実際、そうなのです。
この考えがクセになれば、どんなトラブルも不幸だと感じなくなります。
トラブルを喜べたりもします。
幸せの方程式…それは、「幸せ」の前にある「不幸せ」と
どう向き合うかにあるのです。
恋愛も、同様です。
いえ、普通の人生以上に「幸せ」と「不幸せ」は
短期間にパックで訪れることでしょう。
つまり、この幸せ方程式は、恋愛にも使えるわけです。
さて、実は、快感とか感動にも同様のロジックをもった方程式があります。
それについては、また項をあらためて記します。
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