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こんなコツがあったのか!?

距離感がわかる問いかけ

 さて、ここでお話しするのは、
「相手が自分をどの距離感で捉えているか」
が分かる会話についてです。
 「わたしのこと、どう思ってるの?」
などと聞かなくても、大丈夫です。

 結論から言いましょう。

 「今、なにをしたい?」

 そう聞くだけでオッケーなのです。

 えっ、それだけでナニがわかるの?
とお思いですよね。
 まず、どんな返事が予想されるかを書いてみます。

 1:「のどが渇いた。ジュース飲みたい」

 2:「将来の安定のために歯科技工士の資格をとりたい」

 なんだか、2番のほうがキチンとした、しっかりとした答えに聞こえます。
でも、正解……つまり、あなたとの距離が近いのは、1番です。

 その理由をご説明しますね。

 人は、自分の好きなものに相対したとき、そのことしか見えなくなります。
たとえば、あなたはテニスを大好きだとします。
そして、いま、テニスをしている最中です。
考えることは
 「あの球をどう打ち返そう」
 「次はどんな球が来るだろう」
などであって、けっしてその瞬間、
自分の遠い将来なんて考えるはずがありません。

 これがテニスを嫌いな場合…
 「夕飯、なに食べようかな…」
 「終わったら早く家に帰らなくちゃ」
など、「その場所」「その瞬間」から遠いことも考えるのです。

 ということで、
 
 1:「のどが渇いた。ジュース飲みたい」

 2:「将来の安定のために歯科技工士の資格をとりたい」

 を比べたとき、1番のほうが、「その場所」「その瞬間」での答えをしています。
つまり、あなたといるそのひと時を「近しい」ものとして捉えているのです。

 「今、なにをしたい?」

 「もっと君と一緒にいたい」

 な〜んて答えがベストかもしれませんが、
要は、どれだけ「その場所」「その瞬間」に近い答えかで
あなたに対する相手の距離感がわかるのです。