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恋の苦しみから楽になる!熱いお湯につかっても出るエンドルフィン
銭湯などにたまに行くと、湯船のお湯の熱さに閉口します。
たまらず、水をうすめようとすると、気風のよいお年寄りから
「うめるな」と叱られたり、たしなめられたり…。
お年よりたちは、「どうしてあんなに熱いお湯につかれるんだろう?」
ということが、ずっと疑問でした。
しかも、どんなに熱い湯でも、それをガマンしているふうではなく
「はぁ〜、ゴクラク、ゴクラク…」などとリラックスしています。
アンビリーバボウ!
歳がいくと、皮膚の温感が鈍くなるのか?
皮膚の皮が厚くなるのか?
もちろん、両方ともハズレでした。
法律で決まっている?
これが意外や意外、そういう時代もあったのです。
1991年までは東京都条例で、銭湯の湯温は42度以上と決まっていたらしい。
「江戸っ子は熱い湯が好き」というのもそのせいでしょうか。
ともあれ、本当は脳卒中や心臓病などを考えれば
「熱いお湯」は危険ですらあるのに、「熱い湯好き」がいる…
その理由も、脳内麻薬だったのです。
40℃以上の熱い湯に入った人たちの血液から、
エンドルフィンの検出が確認されたという報告がありますし
一説では42℃を超えたお湯だと、格段にエンドルフィンの量が増えるとも言われています。
このことをNHKの「ためしてガッテン!」でも実験していました。
●サッカーの試合後、赤チームと青チームが、風呂に入る。
赤チームは44℃、青チームは40℃の湯に入ってもらった。
■赤チーム・・・・快適と答えた(9人)、入浴時間(5分13秒)
■青チーム・・・・快適と答えた(7人)、入浴時間(11分45秒)
多くの人が42℃以上の湯を好み、熱い湯に入った11人は
短時間(5分程度)の入浴で9人が気持ちが良かったと答えている。
この理由は、番組でも「熱い湯に入って分泌されるエンドルフィン」と解説していました。
エンドルフィンには、鎮痛剤のように痛みを感じさせなくする働きがありますが、
熱い湯に入ると、その刺激が脳に伝わり、脳は「自己防衛」のために
エンドルフィンを分泌し、それが「快感」として認識されるのです。
ただ、注意するのは、これがあんまり習慣になると
身体はどんどん刺激を求め、温度が高くなっていきます。
あまり高い温度での入浴は、当然、身体によくないこともあるので
その点は注意が必要です。